通好み! 下北寄席(第一回) 納涼怪談噺 桂南なんの夜
ありそうでなかった「下北沢で古典落語を聞く会」―― その名も「通好み! 下北寄席」が始まります。
第一回は心優しき稀代の奇人・桂南なん師匠の登場です。記録的な暑さの東京の夏を少しでも涼しく過ごすために怪談噺で皆様のご機嫌を伺います。ゲストには江戸糸あやつり人形の上條充さんをお迎えします。
【詳細情報】
出演者 落語/桂 南なん
江戸糸あやつり人形/上條 充
日 時 8月24日(金) 18時30分開場 19時開演
場 所 北沢タウンホール
入場料 入場料2,000円、予約前売 1,800円、小中高生1,000円 (全席自由)*未就学児入場不可
申込み 北沢タウンホール事務室 03-5478-8006
館長後記

「落語会? つまらない噺だったら嫌ですからね。なんてったって私は何十年も落語聴いているんだから、ちょっと厳しいわよ」
社交ダンスのグループを主宰されている常連のお客様、Yさんはそうおっしゃりながらもイの一番にチケットを買ってくださいました。70代のはずなのにかくしゃくとしていて、厳しいけれど情のある方です。

子どものころの夢が「寄席の席亭になること」だったほど落語好きな私は、なんとかタウンホールで落語会をやりたいと思っていました。それもテレビにはあまり出ないけれど、じっくり落語に取り組んでいるような実力派をお呼びしたい、そう思っていました。つまり、浮ついた落語ブームに背を向けた通好みの噺家さんです。
で、お願いしたのが桂南なん師匠、通好みという意味ではぴったりの方です。ちょっと地味すぎないか?という外野の声はたしかにありましたが、腰の据わった噺家さんを第1回にもってこないとその後が変なことになる、そう思って私は決断しました。

ゲストは江戸糸あやつり人形の上條充さん。彼の芸は観たものでなければその真価はわかりません。とにかく素晴らしいの一語に尽きる伝統芸能の担い手です。
南なん師匠の演目は『応挙の幽霊』と『中村仲蔵』の2席。この夜の『中村仲蔵』は、私が聴いたことのある亡くなった先代正蔵、圓生、志ん朝といった名人たちに勝るとも劣らないといったいい出来で、お客様からも大絶賛されていました。
会場においたアンケートの回収率が5割を超えたことも驚きでした。普通はせいぜい2~3パーセントなのに……初めて生で落語を聴いた方も、通のお客様も一様にお二人の芸の凄さに感動されたことが文面からひしひしと伝わってきました。 そして、Yさんは事務室の若い職員の手を握って「よかったわよ~」と褒めてくださったようです。

次回は、立川談志一門のいぶし銀、立川談幸師匠のひとり会です。このページを読んでいただいたお礼に内緒で演目のひとつをお教えしましょうか。悪人が一人もでてこない清々しい噺、『井戸の茶碗』です。どうぞお楽しみに。
そうそう、10名様に師匠からのプレゼントもありますから!